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切傷や打撲などのけがを受けると、体の細胞は破壊されます。しかし、体はその瞬間から自らの力でけがを修復し始めます。けがが治る過程は、まず血小板の凝集と血管が収縮して出血を止めます。
次にマクロファージという細胞が傷から進入してくる細菌をやっつけ、死んだ組織を取り込んできれいにしてくれます。それから、肉芽組織による修復が始まり細胞を再生して、徐々にけがが治っていきます。

このように外敵の細菌から身を守ったり、けがを治す力を自然治癒力といいます。



人は、緊張したり、おどろいたりすると心臓の鼓動が速くなり、心拍数や血圧が上がります。このままの状態が永く続くと身体は危険です。そこで体はもとの状態に戻そうとする働きが始まります。

また、肩こりを例に考えてみますと、原因はともかくとして、肩こりは最終的に肩の筋肉が収縮した状態から元に戻らなくなっています。この肩こりが続きますと、血液の流れが悪くなり細胞に栄養や酸素が行きにくくなって細胞が弱ってきます。そこで体は神経を通じて肩の筋肉の収縮を戻す、老廃物の代謝を行う、などで元の状態にもどしていきます。
このように正常で安定した一定の状態を保とうとする働きを恒常性といいます。



本来であれば人間は、悪くなる前に自然治癒力や恒常性という機能が働いて、体を再生したり、元に戻す働きがあります。ただし、回復力が正常に働くには機能が正しく働いているという条件付きになります。


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